コネクタ・スペックはDTL型かPRF型か。
2007.3.2
電子部品の中でもコネクタ・スペックがPRFやDTLに変更される場合が多い。そこでこれらコネクタを含むあらゆる電子部品を維持管理しているDSCC(国防電子部品管理センター)からどのような政策でコネクタ・スペックが見直しをされるのかを聞いた。以下はその概要である。
MILスペック改革による見直し手順
1994年のいわゆるMILスペック改革は全てのスペックの基本的な見直しに着手し、DODは契約業者に対してより柔軟に対応させるために、性能重視の要求を強く要請したわけである。 そしてこの見直しにより、多くの可能性のある成果が生じた。その見直しの結果、次のような多彩な選択肢が用意されることになった。
●性能仕様(PRF)への移行
●詳細仕様(DTL)としての維持
(注)従来からのMIlスペック(MIL-C,MIL-D, MIL-Aなど)はもともと詳細仕様として講じられ、次回の改訂の際はMIL-DTLに変更するものとして考えられる。
●民間規格(Non Government Standard)への移行
●民間品記述票(CID)への移行
●新規設計向け無効
●不要による廃棄
コネクターの移行(Superseding)について
そこで担当部署に託された仕様の見直しは、仕様を性能仕様(PDF)に移行すべきかどうかを決定することである。このPRFへの移行は基本的な要求事項の見直しが必要とされる。それは例えば、要求が性能用語で記述されるべきか、または詳細設計用語で記述されるか、または双方混在させて記述されるべきかの決定が必要となろう。 その結果、その終了過程においてスペックが性能型の要求をすることが決定した場合、PRF型の仕様に移行される。またそうではなく、詳細仕様として維持させるならば、次回のスペック改訂時に従来型のMILスペックからDTL型に変更されるわけである。これが現在、DSCCがPRFやDTLや従来型のスペック文書を混合して所持している理由である。
一般的に、大半のコネクターは詳細仕様設計かまたは詳細設計と性能要求の混在型であると考えられ、将来的にはDTL型の指定となると考えられているが、いくつかの例外もあり、そのような文書はより性能重視であるように決定され、PRF指定となる。