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DODがエンド・アイテムとMILスペック・MIL部品情報を統合化

2007.9.12

例えばF-15戦闘機に使われている部品やMILスペックを一括管理したいという要望は古くからあった。そこで米国防総省(DOD)は数年前から航空機やエンジン、艦船、誘導弾などのエンド・アイテムとMILスペックおよびMIL部品を統合して相互検索を可能にするシステムの構築を検討していたが、このたび画期的なDODロジスティック・ツールとして発表した。これは従来から独立して存在したエンド・アイテムとMILスペックおよびMIL部品のデータベースを統合化したもので共通部品や共通スペック、あるいはスペックや部品の廃止に伴う問題を予め予測し効率的な運用を可能にするものとして大いに期待されている。わが国のユーザにとってもエンド・アイテムを利用した部品・スペック情報の入手により、部品管理業務や資材調達業務、輸入業務にも大いに利用されるものと期待されており、弊社ではこれらのユーザを対象に安心して利用できる運用支援サービスを展開する予定である。なお同システムの利用はDODにユーザ登録をする必要がある。また一部のデータは利用が制限される場合がある。

DODの発表内容  
このシステムは今日の複雑なDOD後方支援システムのなかでも特に取得管理業務に価値のある情報を供給することができる強力なツールであり、部品カタログ・データや調達履歴ファイルのような多数のデータソースからエンド・アイテムやMILスペックに関する情報に至るまでを検索に基づいて収集することができるとしている。
画期的なエンド・アイテム情報
このシステムの特長は何といっても今まで成しえなかったエンド・アイテム(武器システム)情報が膨大なMILスペックと無数の部品データベース(FLIS)と統合化したことにある。DODは代替品の選択、枯渇部品の洗い出し、重複スペックの見直し、不要NSN部品の削除など航空機やエンジン、艦船、誘導弾にいたる各種エンド・アイテム相互による共通化、統合化が促進されるとしているが、その他様々な利用が期待されている。
便利なダウンロード機能
大量のデータをMSエクセルやPDF形式でダウンロードする機能が付いているので相互のデータや情報と比較・検討することができる。
事例: エンド・アイテム検索
このシステムのエンド・アイテム検索をすると、例えばF-15戦闘機に使用されている全てのMILスペックを知ることができる。また同様にF-15に使用される全ての部品(NSN)番号を知ることができる。同じように他の航空機やエンジン、艦船などエンド・アイテムからの検索をすることで現在使用されているMILスペックやMIL部品が全てわかるようになっている。
事例: MILスペック検索
このシステムのMILスペック検索をすると、同じMILスペックが複数のエンド・アイテムで使用されていることがわかる。これによりそのMILスペックが廃止された場合、エンド・アイテムに与える影響を予測することができる。またMILスペック別に関係する部品(NSN)を全て知ることができるようになっている。
事例: 部品番号(NSN)検索
このシステムの部品検索をすると同じ部品が複数の航空機に使用されていることがわかる。これによりある部品が廃止や枯渇した場合、エンド・アイテムに与える影響を知ることができる。またあるMIL部品に関係するスペックをすべて知ることができる。これによりMILスペックが廃止された場合の部品に与える影響などを知ることができる。
弊社の運用支援サービス
DODは従来から望まれていたMILスペックと部品情報の統合に加えエンド・アイテムを引き入れることで取得管理業務が大幅に改善されるとしているが、わが国のユーザにとってもエンド・アイテムを利用した部品・スペック情報の入手により、部品管理業務や資材調達業務、輸入業務にも大いに利用されるものと期待されている。そこで弊社ではこれらのユーザを対象に安心して利用できる運用支援サービスを展開する予定である。なお同システムの利用はDODにユーザ登録をする必要がある。また一部のデータは利用が制限される場合がある。
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