２００１年に発行された航空宇宙機器向けの融接規格（Fusion Welding)であるAWS D17.1:2001がこのほど第２版としてAWSから発行されました。詳細や入手ご希望の方は弊社までお問い合わせください。Specification for Fusion Welding for Aerospace Applications：2nd Edition （100 page）

航空宇宙機器用の融接規格として永い間利用されてきたMIL-STD-2219（Fusion Welding for Aerospace Applications）は２００９年に AWS-D17.1：２００１に移行（supersession)したのですが、それまでには数々の紆余曲折がありました。１９９９年に一度はSAEに移行させてAMS-STD-2219として利用されていましたが、結局は２００５年に元に戻してMIL-STD-2219Aとして復活させたのです。そののち２００９年にAWS-D17.1：２００１を採用することで再びMIL-STD-2219はキャンセルされました。そしてこのたびその第２版AWS-D17.1/D17.1M:2010が発行されました。このAWS-D17.1/D17.1M:2010は航空機や宇宙機器向けの汎用融接規格としてアルミニウム、ニッケル、鉄、コバルト、マグネシウムおよびチタン融接などにおける新しい要求事項や溶接設計の手順を示したものです。また新たに修理溶接などの要求項目が付加されたものとされています。