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【PBLを成功させる方法】

2012.12.10

-PSMの創設とその包括的な役割ー
わが国においてパフォーマンス・ベースド・ロジスティクス(PBL)の導入が叫ばれて久しいがなかなかその成果が見えず難産が続いている。ひとえにそれはPBLそのものが政府主導による民活プロジェクトであるにも拘らず民間企業が及び腰であることにほかならない。利益が見えにくいことが最大の理由である。しかしこのことは10年以上の実績をもつ米国でさえも同様である。そこで米国議会は2009年にPBLを一新させるために新たにプロダクトサポート・マネージャ(PSM)の創設を法的に義務付けた。PSMの成果は将にこれからであるが米国が従来からのPBL問題を総括したことは確かでありわが国も現行政策の在り方を見直す時期がきているのではないかと思う。PBLがTLCSの戦略として将来にわたり装備品取得の効率化と節減を標榜する限り改善策はあるというのが米国の考えである。今回は米国PBL最新事情を追ってみた。(DCメール 2012年12月15日 No.331)

ロジスティクス概念を超えた新たなPSMの創設
         
米国の伝統的な知恵によれば節約と効率化のためには管理を増やしてはならないと言われてきた。それでも米国議会による新しい立場、すなわちPSMの創設は武器や軍事システムのサポート向上を確保するために必要とされているのである。創設されたこのPSMはプロダクトサポート戦略を実装の分野でより強化にしようとしている。
ここで言う新しい立場とはプロダクト・サポートマネージャ(PSM)である。PSMは既存の統合ロジスティクス•サポート•マネージャーを補強する役割となる。この新しい機軸はより高いレベルにロジスティクス管理を引き上げようとしている。それは従来からのロジスティシャンの役割を高め、もはや単なるロジスティクスに焦点を当てるのではなく総合レベルの役割以上にプログラム管理やシステムエンジニアリングおよび資金調達のような分野にまでにでも焦点を当てているのである。 ”
 
正確にいえば従来のPBLは何が問題だったのか?
 
本質的には政府は産業界に対して何をすべきかのみを伝え具体的にどう行うかの方法を特定せず産業界への支援をおこなってきたからにほかならない。政府は産業界に目標やメトリクス、インセンティブを与えたがそれ以上は産業界が自ら手段を選んだ。結局政府は何もしないまま民間主導が始まり、例えばシステム変更する場合、産業界は政府の感情を害するだろうかと考える。新しいシステムは高価ゆえに政府は決断できるだろうかと考える。こういった問題が提起されてきたのである。
そこでこの新しいPSMは本質的に政府の役割は政府側で処理されることを確認する立場として創設された。そしてこれを実現するために米国防総省(DOD)は新たなガイドラインに要素を取り入れた。DODのPSMガイドブックで公開された新しい要素は幅広い機能範囲を擁している。たとえば、そのデザインインタフェース・ガイドラインではシステムエンジニアリングが高信頼且つ手頃な価格での部品を生産する手段を述べている。またサプライサポートの要素としては包装や取り扱い、保管および輸送などサプライチェーンの重要な要素としてのベスト•プラクティスについて説明しながら高信頼な交換部品サプライチェーンの道筋を提供しているのである。このように新しいPSMガイドブックでは産業界に対してより踏み込んだ具体的な支援策を織り込んでいるのである。
PSMの役割としてライフサイクルのコスト計算、予算編成、予測コスト、試験や評価管理など新たなガイドラインで総合的な役割を定義された。これらは既存のガイドブックでは定義されていなかった新しい役割である。また新しい設計はロジスティクスのニーズに適合して確実に支えるエンジニアリング要素である。だから新しいガイドラインではロジスティクス専門家が密接に設計の変更提案に関与しなければならない。PSMとその総合的な活動は取得やサプライチェーン全体の改善を期待され、今では新しい要素と実行する方法でより良い指導的な立場となりつつあるのである。
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