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【PUB LOG FLIS】

2015.6.30

―一般ユーザ向け米国ロジスティクス情報システム―

前回このブログでWebFLISの終了を紹介したところ多くの反響があった。そこで改めてPUB LOG FLISについて紹介する。なおPUB LOG FLISに関する質問や問い合わせは弊社までお申し出く
ださい。(【DCメール】2015年7月1日号 No.392号)

■PUB LOG FLISとは
DOD(米国防総省)傘下のDefense Logistics Agency(米国防ロジスティクス庁) では従来から一般ユーザも利用してきた米連邦政府のロジスティクス情報システム(WebFLIS)を新しいプラットフォームへ移行し、この6月15日付でそのアクセスを開始した。 この新しいシステムはPUB LOG FLIS(パブログ・フリス)と呼ばれ一般公共ユーザ向けに提供されることとした。
従来のWebFLIS アプリケーションは多種多様なユーザ向けに提供されてきたが、今後WebFLISはアクセスするための資格を持つユーザのみがアカウント管理やプロビジョニングシステムを通じてログオンできることとした。 これらのユーザは制限された データにアクセスするための資格をもつユーザであり、米軍や連 邦政府機関および米国政府の承認されたユーザのみがアクセスカ ードまたは認証カードによりアクセス可能となる。
また従来からWebFLISを通じてFLISの一般公開情報を利用してきたユーザ向けには新しくPUB LOG (パブログ) FLIS の検索ツールの提供を開始した。 このツールはオンラインで公開しまたクイックリファレンスガイドにて、システムの機能強化の概要を説明している。 この機能強化のひとつにPUB LOG FLISではFLIS検索 のほかにCAGE検索(企業等コード検索)がありそれぞれクエリを実行することでNSNのTIR(品目記録)や企業情報を閲覧できる。
なおPUB LOG FLISは、24 時間以内の検索回数が約 350 回に制限されている。 そこでPUB LOG FLIS による装備品検索に興味のあるユーザはFOIA(米情報公開法) に基づく請求を同電子閲覧室のPUB LOG FLIS 設定情報にて取得できるとして いる。
またこれら一般ユーザはこのPUB LOG FLIS検索と呼ばれるアプリケーションを介してFLIS(米国連邦ロジスティクス情報システム)データにアクセスできるが、FLISを管理するDLISでは引き続きPUB LOG FLIS検索にアクセスしてフィードバックを提供することを奨励している。
なお上記の通り今後PUBLOG FLISはクエリが制限されるために従来のような多量の自動検索機能はない。 またPUB LOG FLISを使用する場合、ユーザは単一のクエリでのNSN(ナショナル物品番号)検索やNIIN(品目識別番号)検索あるいは限られた部品番号や企業コードなどの表示またはダウンロードが可能とされている。
(注)PUB LOG FLIS サイトは米国防総省(DOD)の強制基準(Standard Mandatory)として米国防総省情報システム(DOD IS)の元にあり常時監視下におかれていることの同意を求めるバナーが貼られている。
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