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【DOD装備品認定プログラム】

2016.3.16

ーQPL・QML・QPD・CAGE・NSNを繋ぐ認定プログラムとはー

1952年に施行された米国防総省(DOD)の「装備品カタログと標準化法」は、経済的見地に立った効率的かつ効果的な補給管理システムの創設であった。その成果は統合補給カタログシステムの確立や消耗品の標準化、補給のための試験や検査、包装および受入設備のより効率的運用に役だった。事実、DODによる国防標準化計画(DSP)はこの法律により遂行され、その具体的な任務は現在においても続いている。今回はQPL、QML、QPDCAGEコードやNSNといった装備品取得に関わるテーマについてDOD標準化ジャーナルに掲載された記事を中心に紹介する。(DCメール 2016年3月15日 No.409)

MILスペック認定品に纏わる話
今日DSPの重要な指標の一つはDOD装備品認定プログラムである。DODは装備品の運用可能性を改善することにより、そのニーズを満たすために役立ち、それが長期的な支援やより複雑な達成を可能にし、調達プロセスを短縮するとともに契約以前にメーカー選定や製品試験をすることができる点にある。反復的な調査、審査や試験を排除することによってDOD認定プログラムは時間とコストの削減に大きく貢献することに成功したのである。
そもそも認定とは何か?認定とは取得とは独立した、取得の事前に行われる処理のことである。そして、その目的は特定の装備品が要求に適合していることをいずれかの試験によって確立することである。言い換えれば、ミルスペックや監査などにより認定製品を製造する業者の能力を証明することでもある。試験によって承認された製品は認定品としてに認定品目表(QPL)に掲載される。また監査によって承認された製品は認定業者リスト(QML)に資格のあるメーカーとして掲載される。そしてこれらの記録は、すべて認定品としてに電子的に保存されるのである
QPLには安心して調達するための正規品あるいはその関連製品やその情報源が掲載される。またQPLは安定した設計による装備品に使用され、長期間にわたって継続的に運用できるように考えられている。そのうえ実用的で法外な試験をすることなく、個々の装備品コストを引き下げる要因ともなっている。こうして確立された資格のための要求を満たしている装備品が掲載されるのである。
QPLとは対照的にQMLはむしろ個々の製品というより材料メーカーによる製造過程に焦点を当て、急速な技術促進による無数のバリエーションやカスタム設計といった高価な非実用的または過剰な認定作業を排除している。QMLは一般の部品番号を認識せず、特定の例えばハイブリッドやマイクロ回路やプリント配線と同様の特性を有する製品ファミリーの一部であるボード等の装備品に適用される。
ところでDOD認定プログラムの目的は製造業者が満足のいく性能証明を事前に試験をすることで要求仕様を満たしている。事前に認定装備品とすることで取得リードタイムを削減している。また初回品の必要性を排除することによってその試験費用を削減している。試験は非常に高価であり、また特に重要である試験を実施するための時間をも節約するのである。
要するに認定とはエンジニアリング・リスクとの関係を最適化し品質保証コストや信頼性の継続的な可用性を介して準備を改善し、実行可能な供給元からの製品や信頼性要求を確立して取得前にメーカーの能力や品質向上に対して長期的な関係を確立するのである。また国防総省認定プログラムはすべての要求仕様に準拠しており、装備品性能が維持されている。
QPLに掲載された装備品とは現在製造されていることを証明し、またメーカが製造プロセスや材料を変更していないことを証明するものである。そしてもしメーカが何らかの変更を行った場合は新しい試験結果を提出することが要求されているのである。
さて、QPD(完全に自動化された認定システム)について紹介しよう。QPDでは運用者に対して即時に、更新されたQPL やQMLを含むすべての認定データへのアクセスをほぼリアルタイムでこれらの変更を提供するシステムである。
またQPDにはCAGEコード(一般的には5桁からなるメーカ・コード)を入力することでメーカを特定しQPL上のCAGEコードに関連付けられるすべての装備品リストを生成する機能がある。また、QPDのレポート機能として特定のCAGEコードを含むQPLのすべてを識別し、ドロップ・ダウンリストを提供することもできる。その他、レポート機能は出力においてPDFまたはスプレッドシート(Excel)でデータをエクスポートすることができる。これは、メーカーや運用者にとって特に有用なレポート機能となっている。
QPDへのアクセスはDODによるミルスペック公式ダウンロード・サイトであるASSISTクイック検索を介してアクセスすることができる。QPDはユーザが直接QPLやQMLに関連するデータをプルアップすることを可能にするデータベースである。
またNSN(ナショナル物品番号)では認定部品に関連付けられているかどうかを確認することができる。NSNがQPLに関する装備品に関連付けられている場合は、ユーザは政府指定によるメーカ・リストを生成することができるのである。このようにこの完全に自動化されたシステムのQPDはDoD認定プログラムに革命をもたらしたのである。QPDを運営する部門では継続的に運用側とユーザからの両方からのフィードバックに基づいた改善ニーズを日々継続的に行っている。

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