SAEインターナショナルの配信するSAE SmartBriefでは、50以上のメディアやウェブソースから集められたモビリティ業界に関する最新のニュースやトレンドを週5日で発信しています。

SAE Smart Briefとは？
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データクラフトでは、先週配信されたニュースの中からアジアや世界のモビリティに関連する情報や注目された日本のニュースなどを一部抜粋し、サマリーの日本語訳およびリンクを掲載いたします。
_{（注）弊社による日本語訳はあくまでも参考です。詳しくはそれぞれのソースの原文を参照下さい。}

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6/19はJuneteeth（ジューンティーンス独立記念日）のため、配信はありません。

2023/6/20

United Airlines to use Pratt & Whitney engines
ユナイテッド航空、プラット＆ホイットニー製エンジンを採用
ユナイテッド航空は、エアバスA321neoおよびXLR航空機にプラット＆ホイットニーGTFエンジンを導入する。このエンジンは、低燃費と低排出ガスを実現し、持続可能な燃料を高い割合で使用でき、静粛性も高い。Simple Flying (6/18)

Volocopter aims for certification before 2024 Olympics
ヴォロコプター、2024年オリンピックまでに認証取得を目指す
ヴォロコプター社は、2024年のパリ夏季オリンピックに間に合うよう、商業用エアタクシー・サービスを提供する最初の企業となることを目指している。電動垂直離着陸機のメーカーであるヴォロコプターのほか、中国のリリウム社もパリの航空ショーに出展している。リリウム社は中国のHeliShenzhen Eastern General Aviationが100機のeVOTLを購入すると発表している。Reuters (6/19)

Stellantis partners with Foxconn on SiliconAuto JV
ステランティス、シリコンオートJVでフォックスコンと提携
ステランティス社とFoxconn社は、自動車産業向けに半導体を供給するため、SiliconAutoと名付けたジョイントベンチャーを共同設立した。ステランティス社によると、SiliconAutoは、特に電気自動車に必要な、増え続けるコンピュータ制御機能およびモジュール用の半導体の自動車業界向けの供給源を顧客に提供するという。The Wall Street Journal (6/20),  Reuters (6/20)

TuSimple reaches self-driving milestone in China
TuSimple社、中国で自動運転のマイルストーンに到達
TuSimple社は、中国で初めて人間の運転手なしで自動運転トラックのテストを完了したと発表した。日本でも自動運転トラックのテストを行っている同社は、テストは様々な天候や交通状況の公道で行われたと述べている。TechCrunch (tiered subscription model) (6/19)

2023/6/21

Circular economy can boost environment — and bottom line
サーキュラー・エコノミーは環境と収益を改善する
自動車産業における循環型経済は、環境を改善し、サプライヤーやメーカーの収益を向上させる可能性があると専門家は指摘する。その例として、100％リサイクル部品で作られたステランティスのコンセプトカー、シトロエンOliや、100％再生可能エネルギーで工場電力をまかなうスウェーデンのバッテリーメーカー、ノースヴォルトなどが挙げられる。Forbes (tiered subscription model) (6/20)

Boom Aerospace advances supersonic model
ブーム社が超音速モデルを進化させる
Boom Supersonicは、パリ航空ショーで超音速機Overtureの最新情報を発表した。同社は、100％持続可能な航空燃料で作動する同社のシンフォニーエンジンを搭載し、マッハ1.75で飛行すると予測されているオーバーチュアの開発を支援するTier1サプライヤーのリストに、レオナルド、アエルノバ、アキトゥーリを追加した。Flying magazine (6/20)

Rolls-Royce develops air taxi turbine
ロールス・ロイス、エアタクシータービンを開発
ロールス・ロイスは、都市交通用の電動垂直離着陸機や19人乗りの地域コミューター機をターゲットとした新しいエンジンの試験を開始する準備が整った。このガスタービンエンジンは、オンボード電源を供給できるターボジェネレーター・システムの一部である。 AVweb (6/20)

Cassio 330 prototype displayed at Paris Air Show
パリ航空ショーで展示されたCassio 330試作機
VoltAero社の最初のCassio 330ハイブリッド電気航空機プロトタイプが2023年パリ航空ショーで紹介され、今年後半に飛行する予定。同社独自の推進ユニットとアビダイン・アビオニクス・スイートを搭載した2番目のプロトタイプは2024年第2四半期に飛行する予定となる。ハイブリッド電気推進システムは、タクシー、離陸、着陸、81マイル未満の飛行に電気モーターを利用し、より長距離の飛行、バッテリーの充電、バックアップ電源に内燃機関を利用する。AVweb (6/19)

… for medical bots that can roll into spheres?
球体で転がる医療用ロボット
ドイツのマックス・プランク知能システム研究所の研究者たちは、医療ロボットを設計する際に自然からヒントを得た。研究者たちは、鱗に覆われた哺乳類センザンコウを模倣し、球状に転がって薬を届けるロボットなどを開発した。ScienceDaily (6/20)

2023/6/22

How green hydrogen could help achieve climate goals
グリーン水素は気候変動目標の達成にどう貢献できるか
グリーン水素は、製造業、大型輸送、海運、その他の産業において、世界がネット・ゼロ・エミッションに移行するための重要なソリューションになりうると、ニュージーランドのオークランド大学名誉教授、ラルフ・クーニー氏は指摘する。「グリーン水素の当面の課題は、世界的に受け入れられ、インフラを早急に拡大する必要があることだ」とクーニーは書いている。The Conversation (6/21)

France to invest over $200M in sustainable aviation fuels
フランス、持続可能な航空燃料に2億ドル以上を投資へ
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、航空宇宙メーカーのサフランが所有する施設を訪問した際に、フランスとヨーロッパの航空セクターの脱炭素化という目標に沿って、約2億1878万ドルの投資を通じて持続可能な航空燃料の生産を増やすと述べた。この資金の一部は、フランス南西部のラックにあるSAFの生産工場の建設に充てられる予定だ。 Reuters (6/16)

GE Aerospace secures major deals
GEエアロスペース、大型契約を獲得
GEエアロスペースは、パリ航空ショーでリヤド航空、リパブリック航空、ガルーダ・インドネシア航空との重要な契約を発表した。これらの契約は、GEnx-1B、CF34-8E、GE90、CFM56エンジンを対象としている。リパブリック・エアウェイズは、世界最大のCF34オペレータの1社で、37基のエンジンを発注し、トゥルーチョイス・サービス契約を延長した。Simple Flying (6/21)

Drones take center stage at Paris Air Show
ドローンがパリ航空ショーの主役に
ウクライナの戦場で広く使用されていることを反映し、増加する武器を搭載したり、爆発物を直接運搬したりするように設計されたドローンが、パリ航空ショーで目立つ存在となった。ジェネラル・アトミクスとエアバスは、無人航空機の未来を強調し、ドローンのモデルを展示している。Tech Xplore (6/21)

Toyota investing $50M in EV battery testing lab in Mich.
トヨタ、ミシガン州のEVバッテリー試験所に5,000万ドルを投資
トヨタは、ミシガン州の研究開発施設にある電気自動車用バッテリーの試験ラボに約5000万ドルを投入する計画だ。初期設計では24,000平方フィートとされるこのラボは、2025年にオープンする予定だ。SAE International (6/22)

Volvo Trucks offers 94kWh battery packs for e-trucks
ボルボ・トラック、電気トラック用に94kWhのバッテリーパックを提供
ボルボ・トラックは、中型電気トラック用のバッテリーパックを約94キロワット時まで増強し、ボルボFLエレクトリックには3～6個、ボルボFEエレクトリックには2～4個のバッテリーパックを提供する。「航続距離450km（280マイル）までのボルボの電気トラックは、顧客のディーゼル市街地トラック全車両を置き換える準備が整っています」と、製品管理担当上級副社長のジェシカ・サンドストロームは述べた。TheDriven (Australia) (6/22)

2023/6/23

Sources: Tesla set to acquire Wiferion for wireless charging
テスラ、ワイヤレス充電でウィフェリオン買収へ
テスラは、ドイツに本社を置き、シカゴに子会社を持つワイヤレス充電開発会社ウィフェリオンの買収を計画していると報じられている。同社は主に産業用電気自動車の充電器を製造している。The Robot Report (6/21)

Paris Air Show sees surge in jet orders
パリ航空ショーでジェット機の受注が急増
ジェットエンジン・メーカーのP&Wは、パリ航空ショーで航空宇宙サプライチェーンの「順調な進展」を報告した。航空ショーの最初の2日間は、パンデミック後の迅速な旅行回復と世界で最も人口の多い国での持続的な成長の予測に乗じて、インドの航空会社から多額の注文があった。Reuters (6/21)

J.D. Power: New tech leads to new vehicle quality issues
J.D.パワー：新技術が新たな車両品質問題を引き起こす
J.D.パワーによる初期品質調査によると、自動車メーカーが新技術を採用するにつれ、少なくとも短期的には新車の品質が低下する。J.D.パワーの自動車ベンチマーク担当シニア・ディレクターであるFrank Hanley氏は、「今日の新車はより複雑になっており、新しくエキサイティングなテクノロジーを提供しているが、必ずしもオーナーを満足させているとは限らない。CNBC (6/22),  The Detroit News (6/22),  Detroit Free Press (6/22),  Autoblog (6/22)

Women urged to step up as engineering spokespeople
エンジニアリングのスポークスパーソンとして名乗りを上げるよう女性に呼びかけ
英国のNew Civil Engineerが作成したNew Voicesデータベースが、専門分野のスポークスウーマンとして名乗りを上げるよう、この分野の女性たちに呼びかけている。このイニシアティブは、ジェンダーバランスを改善するための6/23のInternational Women in Engineering Dayの一環であり「事件や業界の変化に関するコメントとなると、頼れる存在」となる女性をより多く見つけるためである、と編集者のクレア・スミスは述べた。New Civil Engineer (tiered subscription model) (6/23)