SAEインターナショナルの配信するSAE SmartBriefでは、50以上のメディアやウェブソースから集められたモビリティ業界に関する最新のニュースやトレンドを週5日で発信しています。

SAE Smart Briefとは？
・月～金の週５日配信
・火曜と木曜はサステイナビリティ関連に特化
・過去24～48時間以内にウェブに投稿されたモビリティと輸送に関するニュースを掲載
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データクラフトでは、先週配信されたニュースの中からアジアや世界のモビリティに関連する情報や注目された日本のニュースなどを一部抜粋し、サマリーの日本語訳およびリンクを掲載いたします。
_{（注）弊社による日本語訳はあくまでも参考です。詳しくはそれぞれのソースの原文を参照下さい。}

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2023/9/11

Fed: Auto sector tops list for potential sourcing risks
FRB： 自動車部門が潜在的調達リスクのトップに
連邦準備制度理事会（FRB）は、地政学的不確実性と半導体供給の途絶の可能性が自動車製造業のサプライチェーンリスクを高めていると報告し、小型トラックと航空宇宙セクターも脆弱であると指摘した。「輸入品の割合が高い産業は、海外からの輸入品へのアクセスが制限されるようなショックによって生産の中断を経験する可能性が高い」とFRBの研究者アンドレア・デ・ミケリスとマリアノ・ソマーレは書いている。BNN Bloomberg (Canada) (9/8)

Volocopter, Bristow sign deal for eVTOLs
ヴォロコプターとブリストー、eVTOLの契約に調印
ドイツに本拠を置くヴォロコプター社は、米国に本拠を置くブリストウ・グループと、同社の電動垂直離着陸機VoloCityを米国および英国市場に投入する契約を締結した。2機のVoloCity eVOTL航空機を発注し、さらに78機を発注する可能性があるこの合意により、ブリストウとヴォロコプターは商業、保守、運用のeVTOLサービスに共同で取り組む道が開かれる可能性がある。Flying magazine (9/8)

NASA’s MOXIE experiment generates oxygen on Mars
NASAのMOXIE実験、火星で酸素を生成
火星で酸素を生成するNASA初のミッション、”MOXIE”（Mars Oxygen In-Situ Resource Utilization Experiment）が成功のうちに終了したとNASAが発表した。ペルセバランス探査機に搭載されたトースターサイズの装置は、少なくとも98％の純度を持つ122グラムの酸素を生成した。Space (9/8)

Inventec, Renesas to collaborate on auto gateway designs
Inventecとルネサス、車載ゲートウェイ設計で協業
ルネサス エレクトロニクスとInventec社は、電気自動車向け車載ゲートウェイ・ソリューションの概念実証を進めている。このコネクテッド・ゲートウェイは、ルネサスのR-Carシステムオンチップをベースにしたもので、最初のPoCは来年第2四半期を予定している。New Electronics (9/11)

Volkswagen faces competition from US, China on EVs
フォルクスワーゲン、電気自動車で米中との競争に直面
フォルクスワーゲンは、電気自動車市場をめぐる欧州での米国や中国との競争に直面しているが、このまま逃げ切る意向だ。フォルクスワーゲンの中国事業を統括するRalf Brandstatter氏は、「これは一種のマラソンであり、マラソンで最も速くゴールした人が最初にゴールするわけでも、まったくゴールしないわけでもない」と述べた。BNN Bloomberg (Canada) (9/10)

2023/9/12

Electrified roads may be solution to EV range problem
道路の電化が電気自動車の航続距離問題を解決するかもしれない
充電インフラを組み込んだ道路は、電気自動車にまつわる航続距離の不安を解消するのに大いに役立つだろう。イスラエルを拠点とするElectreon社がヨーロッパでいくつかのパイロット・プロジェクトを実施し、デトロイトでも1つのプロジェクトを計画しているように、道路は、消費者、貨物、輸送車両が走行する際にワイヤレス充電を可能にする。CNBC (9/11)

Argonne team gives lithium-sulfur batteries a boost
アルゴンヌのチームがリチウム硫黄電池に弾みをつける
アルゴンヌ国立研究所のチームが、触媒材料を使ってリチウム硫黄電池の性能を向上させ、この技術をリチウムイオン電池との競合に一歩近づけた可能性がある。リチウム硫黄電池は、リチウムイオン電池の最大3倍のエネルギーを蓄えることができ、製造コストも安くなる可能性があるが、現在のところ、数回の充電サイクル以上の耐久性はない。CleanTechnica (9/8)

Battery Show highlights investments by US auto industry
バッテリーショー、米自動車業界の投資に注目
バッテリー・ショー・ノースアメリカは、2023年9月12-14日ミシガン州ノビで開催される電気自動車用バッテリー技術における最近のイノベーションを紹介する。ステランティス、ゼネラル・モーターズ、フォード・モーターは、地熱リチウムから鉄ベースのリン酸マンガン鉄リチウム電池まで、電池技術への大規模な投資を発表した。セッションは、安全性、サプライチェーン、持続可能性などをテーマとし、SAEインターナショナルは2つのセッションに参加する。SAE International (9/11)

Peugeot to launch electric version of 3008
プジョー、電気自動車版3008を発売へ
ステランティスの子会社であるプジョーは、ベストセラーSUVである3008の電気自動車バージョンを2月に販売開始する予定であり、その名称はE-3008である。E-3008には3つのバージョンがあり、フル充電での航続距離は326マイルまたは435マイルで、2つのハイブリッド・オプションが用意される（市場によって異なる）。E-3008は、ステランティスのSTLAミディアムプラットフォームで製造される。InsideEVs (9/12),  Reuters (9/12),  Top Gear (UK) (9/12)

2023/9/13

3 automakers partner on vehicle-to-grid company
自動車メーカー3社、ビークル・ツー・グリッド企業で提携
フォード・モーター（Ford Motor）、BMW、アメリカン・ホンダ（American Honda Motor）の3社は、電気自動車の所有者が余剰電力を送電網に送ることを可能にするビークル・ツー・グリッド企業、チャージスケープ（ChargeScape）を設立するために提携した。チャージスケープ社にそれぞれ33%出資する自動車メーカー3社は、同社が「電気事業者、自動車メーカー、関心を持つ電気自動車の顧客をつなぐ、単一で費用対効果の高いプラットフォームを構築する」と述べた。The Verge (9/12),  CarScoop blog (9/12)

Crash testing could soon include average female dummies
クラッシュテストに平均的な女性のダミーが含まれる可能性
スウェーデンの研究者が、業界初となる平均的な体格の女性を表す女性衝突試験用ダミーを作成した。Avestria VenturesのEva Epker氏は、データ収集の進歩と安全性革新の向上を期待している。「このダミーの存在そのものが、自動車の衝突テストと自動車に乗る女性の安全性において、極めて重要なポイントを示すかもしれない」と述べている。Forbes (tiered subscription model) (9/12)

EU to investigate China’s subsidies for EVs
EU、中国の電気自動車補助金を調査へ
EU委員会の欧州委員長であるウルスラ・フォン・デア・ライエン氏は、中国の電気自動車メーカーに対する補助金が「我々の市場を歪めている」かどうかを調査する予定であると述べた。フォン・デル・ライエン委員長は、「中国の不公正な貿易慣行がわが国の太陽電池産業にどのような影響を及ぼしたか」をEUは避けたいと考えているという。BNN Bloomberg (Canada) (9/13)

… for 3D-printed vegan salmon for dinner?
3Dプリンターで作ったビーガン・サーモンが夕食に？

オーストリアを拠点とする新興企業Revo Foodsは、エンドウ豆のタンパク質や藻類などから作られたヴィーガン・サーモンの3Dプリント技術を開発した。同社の3Dプリント・ヴィーガン・サーモンは、今週からウィーンのスーパーマーケットで販売される。NutraIngredients (9/12)

2023/9/14

Apple patent suggests AR information on windshields
アップル、フロントガラスのAR情報を示唆する特許を取得
アップルが提出した特許申請書には、センサーを使ってフロントガラスに拡張現実の画像を重ね合わせ、安全に関する最新情報やナビゲーション、さらにはドライバーに減速を促す仮想のスピードバンプを提供することが記載されている。特許申請書によると、センサーには赤外線カメラ、レーダー、ライダー、GPSが含まれる可能性がある。Motor Authority (9/9),  The Drive (8/29)

BAE Systems could deploy HAV helium aircraft
BAEシステムズはHAVヘリウム航空機を配備する可能性がある
BAEシステムズとHybrid Air Vehiclesは、ヘリウムを充填したHAVの商業化を検討する覚書に調印した。HAVエアランダー10型の飛行船は、従来の航空機よりも炭素排出量が最大90％少ないとTom Grundy CEOは語る。Reuters (9/13),  BBC (9/13)

Analysis: US customers rev up purchases of EVs
米消費者のEV購入が増加
ブルームバーグ・グリーンの分析によると、米国の消費者は2022年6月から2023年6月までに977,445台の電気自動車を購入した。今年に入ってからの半年間、米国では新車販売台数の7％以上がEVであり、近い将来、大量導入につながる可能性があるとアナリストは指摘する。BNN Bloomberg (Canada) (9/14)

Tesla’s 2-door, 2-seater robotaxi concept revealed
テスラの2ドア2シーター・ロボタクシー・コンセプト公開
今週発表されたイーロン・マスクの伝記に掲載された画像によると、テスラのロボットタクシーのコンセプトカーは、同社のサイバートラックに似ており、2ドア・2座席である。この車両の生産スケジュールはまだ不明だ。TechCrunch (tiered subscription model) (9/12)

2023/9/15

Workers strike as union, automakers fail to reach deal
労組と自動車メーカーが合意に至らず、労働者がスト
全米自動車労組（UAW）の組合員は、組合と自動車メーカーが労働契約に合意できなかったため、米国の3つの自動車組立工場でストライキを開始した。ミシガン州、ミズーリ州、オハイオ州にあるフォード・モーター、ゼネラル・モーターズ、ステランティスの施設で、それぞれおよそ12,700人の労働者がストライキに突入している。影響を受ける車両は、フォード・レンジャー・ピックアップおよびブロンコSUV、GMCおよびシボレーのピックアップおよびバン、ジープ・ラングラーSUVおよびグラディエーター・ピックアップであるCNBC (9/15),  Axios (9/15),  The Associated Press (9/15)

China: EU investigation of EV subsidies will hurt trade
中国 EUの電気自動車補助金調査は貿易に悪影響
中国商務部は、国産電気自動車に対する中国の補助金に対するEUの調査は、”中国とEUの経済貿易関係に悪影響を及ぼす “と述べた。昨年、中国は5,620億ドル相当の商品をEUに輸出した。
一方、EUの対中輸出は7.9％減の2850億ドルだった。Reuters (9/14)

AI expert sees bumps in the road to self-driving vehicles
AIの専門家が見た自動運転車への道
シカゴ大学のコンピューターサイエンス教授でAIの専門家であるボー・リーが、自動運転技術が安全に量産されるまでに何が必要かをインタビューで語った。標準化されたテスト、AIモデルの追加、そして予想される行動を超えた多様なモデルトレーニングが、自律走行をより予測可能なシナリオでの安全性へと向かわせるだろう、とリーは言う。TheStreet (9/11)

United to buy SAF from biotech company Cemvita
ユナイテッド航空、バイオテクノロジー企業Cemvita社からSAFを購入
ユナイテッド航空は、ヒューストンに本社を置くCemvita社から、年間5000万ガロンもの持続可能な航空燃料を購入することに合意した。Cemvita社は、微生物を使って二酸化炭素やその他の廃棄物を大豆油に似た物質に変え、燃料の原料とする会社である。Cemvita社のCEOであるMoji Karimi氏は、「朝起きて『明日、大豆畑をあと20ヘクタール増やしたい』などと言うことはできないので、それがネックとなっている」と話す。Renewables Now (9/15),  Houston Chronicle (tiered subscription model) (9/13)

Detroit auto shows showcases tech updates
デトロイトモーターショー、技術革新を披露
2023年北米国際デトロイトモーターショーでは、2025年キャデラックCT5の33インチ対角タッチスクリーンから2024年GMCアカディアのハンズフリー・スーパークルーズADASまで、カスタマーエクスペリエンスを向上させる技術革新が展示された。一方、2024年型ジープ・グラディエーターには、トレイルズ・オフロードとの提携により提供されるトレイルの詳細地図が搭載されている。SAE International (9/15)

_{（注）弊社による日本語訳はあくまでも参考です。詳しくはそれぞれのソースの原文を参照下さい。}