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高まる新旧スペックの「比較と要約」サービス

2008.5.1

現在活きているMILスペックは約3万件にも上るが、そのうち年間に変更される件数は部分改訂や通知などを含めるとその10%に当たる3000件近くにも達していることが弊社の調査でわかった。そこでMILスペック・ユーザにとって最も憂慮すべき点なのが「どう変ったのか」を「如何に簡単に、できるだけ早く知ることができるか」ということである。弊社では現在アラート・サービスや最新版管理サービス等を提供しているが、今回は更に一歩踏み込んだ「何がどう変ったのか」を提供する新しいMILスペック・サービスについて考察した。

■新旧MILスペックの比較・要約サービス(仮名)の考察
永年MILスペック・コンサルティング・サービスを展開するデータクラフトは、20年にも及ぶ経験と実績をもとに「新旧MILスペックの比較・要約サービス」(以下、「当サービス」という)を構築し、MILスペック・ユーザが最も欲している改訂されたMILスペックの内容がどのように変わったのかを報告するコンサルティング・サービスを考察した。
1.イメージ文書のテキスト化サービス
主に旧世代MILスペック(1990年以前に発行された)に見られるスキャンされたイメージ文書のテキスト化がポイントとなる。MILスペックの新旧を比較するためにはいかに忠実にこれら旧世代のスペックを認識可能なテキストスタイルに変換することができるかにある。またテキスト化する際にはその他、テーブル(表)やイラスト(図面)などの処理を区分けする必要がある。
2.新旧文書の比較サービス
テキスト化された新旧文書の比較は出力データとして「削除と追加」が明確に判断できなければならない。そのためには色による区分けが望ましい。比較されたこれら重要な変更点を集約することで改訂がなされた重要な変更点を浮き彫りにすることが可能となる。
3.改訂による変更点の要約サービス
テキスト化された文書比較において、改訂文書はあらゆる項目において旧文書との間にさまざまな変更点がある。それは発行日や版の違いといった単純なものから、言い回しの違いや記述語の違いなど、どちらかというと表現上の違いも含まれる。しかしながら重要な点は、改訂をしなければならない程の理由をしたためた変更点がどこにあるかという点である。変更点の要約とはこういった様々な変更点を見渡した上での「改訂の要約」が必要となる。
当サービスへの期待
弊社ではMILスペックの改訂に伴う各種タイムリーなサービスを実現するために考察している。またその過程で発生するスキャン・イメージデータのテキスト化サービスや新旧文書比較サービスも検討している。今後益々スピード化が求められるこれら最新版管理や改訂情報サービスは関連して行われる認定品調査や代替品調査などと相まって、迅速化を推進するユーザの負担を軽減し、強いてはより効果的な資材調達を支援するものとして期待されている。