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【中国の航空技術の現状と将来】

2016.6.15

●中国の航空技術の現状と将来
一昨年SAE主催の2014航空技術フォーラム(ATF)が中国の上海市で開催された。 主催したSAE インターナショナル社と中国国営の商用飛機有限公司(COMAC)は、230名もの専門家やエンジニアを参加させた。中国国営の航空機メーカーであるCOMACは当フォーラムで大きな存在感を示した。同社副代表はオープニング・プレゼンテーションで同社の将来性について自社の開発研究事業や世界との協力体制および国際規格への将来計画とそのロードマップを示した。
彼はまた中国の航空機市場の急速な発展と中国民用航空局(CAAC)による中国全土にまたがる新空港建設について述べた。そのほか、COMACの設計責任者 による先端リージョナル・ジェットARJ-21(先進リージョナル・ジェット機の略)の双発ジェットエンジンの10年にわたる開発と型式証明の取得のための苦労話を述べた。このARJ-21は中国が初めて独自の技術により設計開発したした国際規格に準拠した中国産リージョナル・ジェットである。
中国民用航空アカデミー科学技術機関の航空機耐空性部門の責任者は、中国のシステムおよび航空機耐空性の規制についてその未来と現在の状況について話し、CAACの耐空性の将来の発展を示唆し、規制間の違いを排除する必要があると述べた。
約3時間にわたる複雑なシステム統合セミナーにおいてSAE S-18規格委員会副委員長やCOMAC幹部をはじめ、AIAAフェロー、C4ADS人間工学&航空コンサルタント、ハネウェル、IBM、エアバス、GEアビエーションの各社代表、それに中国の航空エンジニアなど多くのゲストスピーカが参加した。このSAEインターナショナル社による3回目の航空技術フォーラムは、一昨年6月に中国の上海市で開催された。
(SAE ニュースレターより抜粋掲載)
●SAEインターナショナル社CEOによる中国経済誌のインタビュー記事
中国の戦略的新興産業(CSEI)の経済誌は特集としてSAEインターナショナル最高経営責任者(CEO)とのインタビュー記事を掲載した。インタビューは、主に2014年9月のSAEと中国航空複合技術(CAPE)設立に焦点を当て8つの主要中国企業に大規模なSAE規格の提供とそのアクセスに関する合意を発表した。
「CAPEとの協力で重要な部分は規格である。我々はSAE規格を提供し、中国側はそれを翻訳する。それにより中国のエンジニアは直接利用することが可能となった。また、さらに重要なことは規格を作る過程でSAEは中国のエンジニアが関与する必要がある、 “と彼は続けた。
中国のエンジニアが学ぶことができる規格を、開発プロセスと他の分野からの技術者との世界交流を通じて共に成長する。 SAE規格に参加する中国のエンジニアにより、開発はより多くの中国の航空宇宙産業へのアクセスを助けることができ、そして、さらに技術や国際市場を開くことになろう。 ”
(SAE ニュースレターより抜粋掲載)
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