SAEソリューション

SAE INTERNATIONAL
未来のモビリティ産業を切り拓くSAEソリューション

データクラフト株式会社は、過去10年以上にわたりSAEインターナショナルの認定販売代理店として、規格や仕様書、テクニカルペーパーなどの技術系出版物をテクニカルリソースプラットフォームである「SAE MOBILUS」により、航空宇宙、自動車業界の企業や団体に提供してまいりました。そして、業界の進化に合わせ、SAEインターナショナルも、大きく変貌を遂げています。

SAEは今、SAE ITC(産業技術コンソーシアム)、PRI(パフォーマンスレビュー研究所)、そしてSAEインターナショナルという3つの機関が相互に織りなして、未来のモビリティ産業を切り拓こうとしています。

なかでも「SAEソリューション」と呼ばれる新しい分野は、今後のモビリティ産業にとって欠かすことのできないテーマに向かって、3つの機関が共に取り組んでいます。

これらのソリューションについて紹介いたします。詳細につきましては弊社までお問い合わせください。

5つのSAEソリューション

  • サステナビリティー(持続可能な社会へ)
    今、特に世界の航空宇宙産業は2050年までのカーボンニュートラル(CO2排出量実質ゼロ達成)に向けて力を注いでいるために、飛行をよりサステナブル(持続可能な社会)にすることは不可欠であり、航空機システム、材料、設計、製造プロセスを再考する必要性に迫られています。サステナブルな推進力、即ち航空燃料、電化、水素の採用にむけた技術を進歩させ、SEAのコンセンサス規格の策定に向けて準備を怠りません。また、都市型および地域型エアモビリティーなど、新しいサスティナブルな航空市場の基盤整備や、新規格による有害物質に対する代替え技術の導入支援、温室効果ガス検証や燃料消費量の削減等環境規格への準拠も対応いたします。
  • デジタルトランスフォーメーション(真のデジタル対応規格の実現へ)
    このソリューションでは真のデジタル対応規格に向けての前進が求められています。現在SAEコンセンサス規格と健全性管理対応コンポーネントを通じて、モビリティ業界にける予測保全におけるパラダイムシフトの基盤を構築しています。
    ここで言うパラダイムシフトとは既存の支配的な規範となるものの見方を、革命的で時代的な変化を起こすことがあるという意味でパラダイムシフトと呼ばれています。デジタルアライアンスを実現するためのコンセンサス規格やサイバーセキュリティー規格の開発を担っています。
  • NADCAP(サイバーセキュリティー)
    NADCAPは現在OEM業者の90%以上が参加する、航空宇宙産業で最も信頼されている業界管理システムです。厳格な評価と重要工程の認証を通じて、グローバルサプライチェーン管理と製造コンプライアンスの向上を目指しておりこれまで35年間にわたり業界の知見を蓄積してきました。PRIでは業界トップクラスの専門家との協力により最高品質のサプライチェーン規格を整備し、一般公開されている適格製造業者リスト(QML)に認定サプライヤーを掲載しています。また偽造品回避認定プログラム(CAAP)では偽造された電気・電子・電気機械製品のリスクと危険から、グローバルサプライチェーン、産業界、そして社会を守ります。
  • 積層造形(AM)
    より自由な設計と、より複雑で軽量な部品の生産を可能にする、積層造形(AM)は航空宇宙、自動車ビジネスに革命をもたらす可能性を秘めています。現在SAEでは積層造形の様々な側面に対応する40件のSAE規格と50件のSAE仕様書(進行中)を開発・公開して業界での採用と認証の基盤を構築しているところです。またSAEは官民学が協力して積層造形やその他の分野における革新的な技術ソリューションの開発に取り組んでおり、ここにはデトロイト近郊の積層造形商業化センター(AMCC)なども含まれています。
  • 次世代エアモビリティ(AAM)
    画期的な新規事業が、真に革新的な技術を活用して、都市型および地域型エアモビリティ、さらにはマルチモーダルモビリティを可能にするなど、斬新かつ持続可能な概念を導入しています。しかし、この魅力的な未来の実現には、技術と運用の安全な統合が不可欠であり、それらはすべて標準化、認証、教育によって支えられています。SAEでは450の技術論文、73の規格、55の雑誌記事10のEDGE研究レポート、8冊の書籍など、AAMに関する高品質で多様な技術的リソースを出版しています。

3つの機関が織りなす力

安全でクリーン、そして身近なモビリティソリューションを実現するため、業界のエキスパートたちを繋ぎ、育成するリーダーとしての役割を果たしているのがSAEです。

SAEの関連機関となる以下3つの機関が、それぞれの専門知識を集結して、これからのモビリティ産業を切り拓こうとしています。業界にとって欠かすことのできない各テーマへの解決方法をSAEソリューションとして提供していきます。

  • SAE産業技術コンソーシアム(SAE ITC)
    SAE ITCは、公平な議論の場と協力的なコミュニティを提供することで、業界全体の課題解決や最先端技術の実用化を可能にしています。100年以上の歴史を礎に、最新の空中・地上・衛星間通信や航空電子機器の保守、無人及び電動車両に関する研究と活用を継続しています。今SAE ITCはあらゆる段階をサポートするサプライチェーン技術の開発に取り組んでいます。
  • パフォーマンスレビュー研究所(PRI)
    NADCAPプログラムを管理するために設立されたPRIは、業界標準の品質と安全性の基準としての地位を確立しました。過去3年間にわたり、同社はサービスの幅を広げ、品質、環境、安全衛生に関する管理システムに加えて、人材育成と資格認定の分野にも進出しています。PRIはその使命ーすなわち、連携、協働、監督を通じて世界規模で安全性と品質基準を向上させることーへの取り組みにおいて、積層造形、サイバーセキュリティ、偽造品対策といった新たな分野の開発を続けています。
  • SAEインターナショナル(SAE)
    SAEは100年以上にわたり、モビリティ業界の関係者が公平かつオープンに協力できる環境を整えてきました。この環境のもと、業界と政府などの公的機関が安全性の維持と新技術の開発のために頼りにする規格や技術データを作成し続けてきた誇り高い歴史を持っており、今後においてもサステナブル、自動化、デジタルトランスフォーメーション、先進的な製造技術や材料の分野で業界を牽引し続けます。

SAEが提供するテクニカルプラットフォーム「SAE MOBILUS」

モビリティ・エンジニアリングに欠かせない規格だけでなく、テクニカル・ペーパー、eマガジンなど、SAE規格関連情報に総合的にアクセスできるのが、SAEインターナショナルの正規のテクニカルリソースプラットフォームとなるSAE MOBILUSです。

SAE MOBILUSを利用することで、電子ライブラリーとしてSAEのコンテンツを、自動的に更新され常に最新の状態で取得できるようになります。

SAE MOBILUSの詳細は本項にある日本語版の資料(PDF)をダウンロードしてご覧ください。

柔軟な購読オプションにも対応いたします。予算や固有のテクニカルニーズに合わせ、購読方法の設計が可能ですので、弊社までお気軽にお問い合わせください。