2016.10.31
【NSNの取り組み方】
―NSNガイドブックにみる米国の取り組み方―
現在、NSNは世界各国が採用し、国際標準の物品番号体系となったが、元々は1952年に米国で初めて誕生した。その後、NSNは欧州各国に広まり、現在では世界の63か国で採用される国際標準として防衛装備品の共通番号体系となったのである。米国ではNSNをNational Stock Number(ナショナル物品番号)と呼びNATO諸国ではNATO Stock Number(NATO物品番号)と呼んでいるが、その概念は共通しており同じである。そこでNSNへの取り組み方を研……
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2016.10.16
【MILスペックの基礎知識】(保存版)
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MILスペックって何ですか
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米国国防総省(DOD)による調達を潤滑に図るための標準化文書(Standardization Documents)のひとつです。この標準化文書のなかには、MILスペックの他、MIL規格やMSドローイング、MILハンドブックなど、多種多様な文書が含まれています。数の上でMILスペックが圧倒的に多いことから、この標準化文書全体のことを通称MILスペックと呼んであり、DOD……
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2016.10.1
【(解説)装備移転のカギ握るNATOカタログ】
― 日経ビジネス記事を深読みする ―
日経ビジネス9月26日号は、特集記事「ニッポンの防衛産業」の中で、一般誌として初めて「NATOカタログ制度」を紹介しました。折から防衛省の来年度概算要求に名を連ねたからです。また、同オンライン版では【防衛装備国際化のカギ握るNATOカタログ】と題した詳細記事を配信しました。これらの記事は、共に筆者への取材を通じて掲載されたものです。そこで今回は同オンライン記事を引用しながら、収まり切れなかった関連情報をお伝えします。なお、下記は同記事が掲載された日経ビジネス・オンライン……
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2016.9.15
【SAE J1711(翻訳版)】
SAE J1711(2010-06)
電気パワートレイン(動力伝達装置)系部品とコンピュータ制御の進歩は、実用的なハイブリッド電気自動車(HEV)の幅広い開発を助長してきた。HEVは従来の車と電気自動車(EV)のパワートレインの要素を組み合わせたものであり、燃料消費量と排出ガスが大幅に減少することを示すものである。従来まで、商用HEVの開発に対する一つの障害は、HEV排出ガスと燃費を測定するために必要な、幅広く適用可能で、受け入れられる“手順”がなかったことに由来するのである。
1992年の秋、自動車技術会(……
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2016.9.1
【装備移転と企業の海外戦略】
NSNデータとCAGEコード
今やNATO(北大西洋条約機構)が定める13桁のNSN(NATO装備品 番号)は世界標準となっており、わが国が掲げる装備移転事業は、もはやNSN無しには成しえないと言えよう。これは、このほどNATOカタログ制度(NCS)の分科会(PACS)に招聘された筆者の感想である。それは移転先である相手国にとっては、NSN無しには装備品取得ができないからである。もっとも相手国が代行して登録をすればいいのだが、そこにはわが国にとってやっかいな問題があることがわかった。
やはり自国の装備品は自国……
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