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MMPDS-04 Change Notice 1

2010.1.17

最新版情報 
MMPDSの最新版は第4版であるが,、昨年その変更通知版(Change Notice 1)が追加発行された。これは第4版には含まれなかった内容が追加変更されたものであるが2010年度中には第5版が発行される予定である。ところでMMPDSは永年MILハンドブックとして世界の航空機や宇宙ロケット開発に欠かすことのできない金属材料データの宝庫であった。そこで弊社では改めてその歴史を追ってみた。なお詳しくは弊社までお問い合わせください。

 2004年5月、過去65年もの間世界の航空機や宇宙ロケット開発に欠かすことのできない金属材料データの宝庫であったMIL-HDBK-5が最終版のJ版をもって廃止された。その後はご存知の通りMMPDS(Metallic Materials Properties Development & Standardization)として引き継がれ、現在は第4版ー変更通知1(MMPDS-04 CN-1)に引き継がれている。MILハンドブックの時代は無料で誰でも入手ができたが現在では有料文献として米国バテル社が販売をしている。国内ユーザはMMPDSの最新版管理を義務付けしており弊社では常時モニタリングをするとともに最新版MMPDSの入手を推奨している。ここでは改めてMIL-HDBK-5がMMPDSに至った経緯を簡単に報告する。
 
 
MIL-HDBK-5の廃止とMMPDSの誕生
 米国防総省(DOD)は2004年に航空宇宙機器建造のための金属材料ハンドブックMIL-HDBK-5をJ版をもって廃止するとした。そして今後の取得についてはDOT/FAA/AR-MMPDS-01「金属材料物質の開発と標準化」を参照することとした。このDODやNASAおよびFAA(米国連邦航空局)の全部門において利用が認められていたMIL-HDBK-5は今後FAAで維持管理されることになった。そこでFAAは今後のMMPDSの年間更新と改版を計画することになった。
 
 
移行の理由について
 MIL-HDBK-5については有史以来金属材料の特性を「包括的に」示した文書として、最も信頼され広範に利用されてきたDODの公式技術文書であった。DODによれば金属材料は「現代の精練技術」によって極めて安定した値にまで高められたとのことであるが統計的には必ずしも十分なデータがタイムリーに得られたわけではなかった。また試験の方法もさまざまで統一されていない場合もあった。このMIL-HDBK-5には数多くの詳細なデータが示されており特に宇宙航空機器の設計開発担当者にとっては将に信頼に足る金属材料の情報をまとめたデータベースとして広く用いられてきたが、DODは予算の削減や効率的な運用のために他のMILスペック同様に早くから自らが維持管理することを止め、他に委ねることを計画してきたわけであるが今後はFAAがこのMMPDSをどのように維持管理していくのかを注目することとした。
 
 
FAAの考えと現在の作業部会
 FAAはMIL-HDBK-5の持つ資産をどのように継承していくかを検討した結果、多くの民間技術や資本導入を必要とするためにMIL-HDBK-5時代から関わりのあったバテル社と契約を取り交わしMMPDS事務局(Secretariat)として全てを委ね米国のあらゆる先端技術を集結するための各作業部会(WG)運営を任せることとした。また多額の資金獲得の必要からMMPDSを民間手法により著作物として有料にて頒布することとした。バテル社は現在以下のような全米各専門分野からのWGを集結しDOD時代のMIL-HDBK-5には成しえなかったタイムリーな集約された技術標準を世に送り出している。以下は現在のMMPDSを形作る各WGである。
 
ASG(Airframer Steering Group.)
ETWG(Emerging Technologies Working Group.)
FTG(Fastener Task Group.)
GSG(Government Steering Group).
GTG(Guidelines Task Group. )
IHWG( International Harmonization Working Group.)
ISG( Industrial Steering Group. )
LAGWG(Legacy Alloy Guidelines Working Group).
MATSIG (Materials and Technical Services Interest Group).
MTG (Materials Task Group.)
PSMWG (Process-Sensitive Materials Working Group.)
SWG (Statistics Working Group.)  
 
 
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